(C)2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
生まれ変わって逢いに来て欲しいと、ただただ祈っていたので、本当に心が救われ、笑顔で愛犬の“死”を受け入れられた心にのこる作品です。
犬好きの方はもちろんのこと、愛犬を亡くし、そのお別れの哀しみの中にいる方は
是非ご覧ください。
そして飼い主の方には、この作品を通して、一緒に暮らしている我が子のような愛犬は、残念ながら私たちよりも早く寿命が尽きてしまう…
そのことをしっかりと心に刻んで愛犬との絆を深めて頂きたいと思います。
あらすじ・解説
YouTube;ユニバーサル・ピクチャーズ公式
W・ブルース・キャメロンのベストセラー小説『野良犬トビーの愛すべき転生』原作
ラッセ・ハルストレム監督の2017年の作品です。
計5回生まれ変わった犬が2回目の転生で出会った飼い主と5回目の転生で再び巡り会うまでの時の流れとともに描かれる心温まる物語です。
2回目の犬生でゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーは、自分の命を救ってくれた少イーサンの家族として固い絆で結ばれていきます。
やがて寿命を終えたベイリーは、愛するイーサンに再び逢いたい一心です。
犬種も性別も異なる生まれ変わりを繰り返しますが、なかなかイーサンと巡り逢えません。
それでもその時々の犬生を飼い主へお一途な気持ちと共に懸命に、その命をまっとうします。
3度目の犬生はセントバーナードのワッフルズで、不幸な暮らしを強いられます。
長い旅路を経て懐かしい匂いをたどり、ようやくイーサンに出会えたベイリー。
イーサンからバディという名で家族として迎えられます。
これまで独身でいたイーサンを幸せにしたいことと、自分がベイリーであると知ってもらいたいバディの健気さに感動です。
登場人物のそれぞれの人生を背景に、ベイリーの犬生も平穏ばかりではありません。
使命や飼い主への一途な愛、アクシデント、不運など…波瀾万丈です。
命をまっとうし、再び生まれ変わる様子はコミカルで哀しみを感じません。
あらためて、犬って、こうなんだよね!と感心し、犬との関係や愛情をかけがえのないものだと感じることでしょう。
愛犬の愛を識る
①感受性の強さ
②仕事好き
③包容力
①感受性の強さ
飼い主にとって、愛犬はかけがえのない家族ですが、愛犬にとっても一緒に暮らしている人間は大切な家族です。
そして安心して暮らせる唯一の場所です。
そんな家族のことを愛犬は、よく見ています。
それはそれは、誰よりもじっと飼い主を見つめています。
そしてちょっとした変化も察知します。
この作品でベイリーが度々言います。
「ん?この匂いは!」と。。
大好きな飼い主の変化を何でもです。
「嫌な感じのとき」
「喜んでいるとき」
「怒っているとき」
「幸せなとき」
を、匂いで判断しています。
すごいですね!
人間は、感情に伴うホルモンの分泌がありますが、それを得意の嗅覚で察知しているんですね。
なるほどと思いました。
また、「ペロペロすればいいのに!」と、イーサンと恋人とのツーショットで思ったりします。
「ぺろぺろ」は“キス”のことなんですね。
何をすれば、こうなる。
アレをすれば、コレをして、あーなる。
など、人の言動や変化を感じ学習します。
私の愛犬を見ていてよく思います。
私たちの言動をよーく観察しています。
そして学習し理解する…
それに応じて行動しています。
家族の不穏や争いや悲しみも察知し、同じように怒ったり悲しんだり喜んだり…怯えたり。
ときに勇敢に立ち向かい、家族を守ろうとします。
この作品を通して、なるほどなるほど!そうだったんだ!と、あらためて納得しました。
そして、さらに愛犬を愛おしく尊敬すらします。
ベイリーの言葉は、私の愛犬の言葉なんだと。。
愛犬は、あなたのことを誰よりも知っているし、いつも見てます。
いつも幸せホルモンを嗅がせてあげたいものです。
②仕事好き
イーサンに看取られながら生涯を終えたベイリーは、次に転生し雌犬の警察犬エリーとして活躍します。
エリーの活躍にみられるように、犬は人と共に仕事をすることが得意です。
犬は、命令や指示をされることが大好きです。
飼い主から発せられるコマンドや合図をしっかりと覚え、飼い主からの期待を裏切らずに応えてくれるものです。
それは犬の本能に伴うものですが、ご褒美はもちろんのこと、何よりも飼い主の喜ぶことが彼らの幸せなのです。
犬の仕事は様々です。
イタズラに見えるような破壊行動も彼らにとっては仕事なのです。
家具をかじったり、ティッシュペーパーをばらまいたり…
実は、彼らなりの仕事をこなしているのだそうです。
決して“意地悪”などではありません。
どうか叱らずに、褒めてあげられる“仕事”を愛犬に教えてあげてください。
きっと愛犬は、喜んで仕事をこなし、飼い主の期待に応えてくれることでしょう。
エリーの命を懸けた仕事ぶりは一途に飼い主を思う犬の愛を感じずにはいられず、ほろりと涙をさそうものでもありました。
③包容力
一途に飼い主や家族を思い続ける愛犬は、どんな状況の飼い主をも受け入れます。
機嫌が悪くても、怒られても、たとえ嫌われたとしても…
笑顔を向けてくれるときを待ちます。
影のように飼い主のあとを追い、そっと見つめ、ひたすら待ち続けます。
また、危機的状況や飼い主が辛い時には、懸命に守ろうとし、慰め癒そうと傍に寄り添います。
大切な家族を守り助け合うのは、群れで生活する犬たちの本能ですね。
人間のように卑屈になったり妬んだり憎んだりといった“悪意”を犬は持ち合わせていません。
どんな時でも飼い主のことを受け止めるそれを“包容力”だと感じてしまうのは私だけではないでしょう。
ときに甘えん坊な愛犬よりも、飼い主の方が彼らに甘えている気がします。
イーサンが幸せになることを思い、再会し抱き合う日を夢見たベイリーの姿は、まるで子を思う親のようですね。
直訳すると『犬の目的』です。
飼い主としては考え深いものがありますね!
愛犬の寿命をしっかりと受け止め、最後まで寄り添い
天国へおくってあげてください。
きっとベイリーのように生まれ変わって
大好きなあなたのもとへ帰ってきてくれることでしょう。
Momoka
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